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何でも写真集〔保存版〕

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紅葉の時期もまもなく終了

  火山がないのに温泉が出る不思議な道後温泉

2017-04-15
  火山がないのに温泉が出ている愛媛県松山市にある道後温泉です。国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つといわれ、神話の昔はもちろん史実上の記録「日本書紀」にも登場する日本最古級の歴史を持つ温泉です。道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、どっしりとした構えの本館上の振鷺閣(しんろかく)には伝説の白鷺(シロサギ)を据え、毎朝6時に太鼓の音で開館を告げるなど、歴史ある温泉情緒をかもしだしています。宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」の舞台になったのは有名な話です。明治23(1890)道後初代町長、伊佐庭如矢(いさにわゆきや)は当時老朽化していた道後温泉本館改築に取り組みました。当時、内外の多くの反対、批判、命の危険に晒されながらも自ら給与を無給とし初志貫徹、100年たっても真似の出来ない物を造ってこそ意味がある、人が集まれば町が潤い百姓や職人の暮らしもよくなると誠心誠意をもって町民を説得してこの偉業を成し遂げました。棟梁には、城大工の坂本又八郎(松山城改修にも携わった)を起用し当時でも珍しいとされる近代和風建築として斬新なデザインを持つ木造三層楼の作りになっています。また、道後への鉄道引き込みを企図し道後鉄道株式会社を設立して松山市内との交通網が整備されて道後温泉が発展して行くようになりました。本館は、複数の建物が重なり一町角大の大きな一つの建物(写真参照)になっていて皇室専用の湯殿も中にあります。1階はお風呂ですが二階に上がると大きな休憩室になっており別料金ですがお茶と煎餅のサービスがありゆったり湯上り気分を味わうことが出来ます。また三階には個室の休憩室もあります。姉妹湯として近くに「椿の湯」もあり聖徳太子が入った逸話もあるようです。夏目漱石や正岡子規も時々入りに来ていたようで想像力をかき立てられますね。道後温泉本館は今年10月から9年間位かけて改修工事に入るようです。摩訶不思議的な雰囲気を漂わせ歴史の営みが深く感じさせられる道後温泉本館へ是非、機会がある方はお早めに訪れてみてはいかがでしょうか。
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